【キャリアデザイン部】元体育会サッカー部が語る仕事とサッカーの両立
はじめに
こんにちは。キャリアデザイン部です。
前回、仕事とサッカーの両立について、元Jリーガーの3名の対談記事を公開しましたが、みなさんいかがでしたでしょうか。
今回は大学サッカーで活躍し、今なお社会人サッカーの舞台で活躍する3名(#14❘寺田弓人選手、#8❘里見直樹選手、#36❘近藤大貴選手)の対談になります!
社会人1年目から仕事もサッカーも全力で走ってきた3人が、社会人2.3年経ったいま、社会人1年目を振り返って思う事、そして今後のビジョンまでざっくばらんに話してくれました!
なぜ社会人サッカーを続けるのか、仕事もサッカーも全力を目指して日々奮闘している彼らの今感じしてる率直な想いが溢れた内容になっています。
是非、最後までご覧ください!
品川CC入団のきっかけ
ーーーまずは、みなさんが大学サッカーから品川で働きながらサッカーを続けようと思ったきっかけを教えてください!
>弓人
僕は、信頼している人に誘われたからですね~。啓佑(#20|伊藤啓佑)とか、吉田さんとか。
啓佑が先に入ってて誘われて、興味はなかったけど話だけ聞いてみるか、と。
実はサッカーを続ける気はなかったんですよ。(笑)
でも実際に話を聞いてみたら、こっちの道の方が自分にとって正解になりそうやなあっていう直感があって。仕事とサッカーの両立って面白そうじゃないいですか。
>大貴
僕も続ける気はなかったけど、智也(田中智也)さんに誘われて。
>里見
僕は二人とは逆で、プロを目指して死ぬ気で頑張る気はなかったけど、サッカーはやりたいと思ってましたね。
ユース時代の同期とかがプロで活躍しているのを見ていて、まだ身体が動くうちはやりたいなあと思って。
あ、これはオフレコでもいいんですけど、太りやすいっていうこともある。(笑)
>弓人、大貴
大事、大事!(笑)
>里見
あとは弓人さんとか、知っている人がいたっていうことがでかかったですね。
それと僕はかなり前から吉田さんからアプローチされていました。(笑)
>弓人
たしかに!半年前くらいから入団内定してたよね。
仕事とサッカーの両立
ーーー実際に仕事とサッカーを両立してみてどうですか?
>弓人
とにかく1年目は本当にきつかったです。
走りのきつさとはまた別の種類のきつさ、わかる?(笑)
>里見
分かる。平日普通に夜まで働いてそのあとは練習、で土日もサッカーだし。
>弓人
オフがなくなるね。大学の時は月曜日がオフだったんですけど、今は基本仕事なので。
1年目の時は色々考えてたなあ、「あれ、これって正解?」って。
未だに正解は分からないけど、サッカーやってると続けててよかったなーって思うから
そう思ううちは続けようと思ってます。何年続くかは分からないけど。(笑)
>大貴
僕も1年目はまじできつかったです…。
実はきつすぎて一回雲隠れしました。(笑)
>弓人、里見
たしかに!来なかった時期あったね!
>大貴
そう。(笑)仕事も覚えること多いですし、仕事後と土日はサッカーもあって、当時は本当にパンクしそうでしたね。吉田さんに相談したくらい。
その時は、サッカーの方を1ヵ月だけお休みもらって、両立が難しいっていう気持ちが変わらなかったら辞める、それでもサッカーやりたいっていう気持ちが残っていたらやると決めていたんですけど、まあ1ヵ月後普通にサッカーやってましたね。(笑)
ーーー今は余裕でてきた?
>大貴
2年目からは仕事も慣れて余裕が出てきて、1年目の時よりも練習に参加できるようになりました。
うまく業務を調整して、週に1回は平日の練習にでれるようになって。
平日の練習にでると土日の試合も前より全然動けたので、1年目の時からこのリズムを作れたらよかったなあと思ってます。
>弓人
僕も毎日練習にいったとしたら仕事に支障がでちゃうから、調整しながら最低でも平日週に1回はいけるようにしてます。仕事も大事だから、バランスとか常に考えてますね。
里見はけっこう平日練習いるよね?
>里見
僕は会社が基本的に19時45分に退社なので、行けるんですよ。
まあ、毎日残業なしで帰ってたら終わらない業務も出てくるので、飲み会とか行かない分
どこか一日は残ってしっかりやったりとか。メリハリつけてます。
サッカーと仕事の関係性
ーーーこれまでのサッカーの経験が仕事に活かされていることはある?
>弓人
全部!(笑)
品川での経験だけじゃなくて、これまでサッカーを続けてきて色々な人を見てきて
結果出ている人のコツみたいな考え方や努力の量とか、全部一緒だなあと感じています。
僕はサッカーが仕事に全部活きてる。当たり前のことだけど、何かうまくいかなかったとき
一つ一つ細かく振り返って見ていくところとかね。みんなもそうなんじゃないかな。
あとは好きなことにコミットできるところ。
けっこう仕事好きでしょ?(笑)
>大貴
うん、そうだと思います。
>里見
大貴はサッカーが仕事に活きている部分はあるの?
>大貴
うーん、やっぱり少なからず結果にこだわっているところはあるかな。
常に結果を意識していて、その結果を出すためにはどうすればいいんだろう?とか考えてる。試合出るためには何が足りないとか、ゴール決めるためにはどういう練習をしようとか、そうやって逆算して考えているところは、まさにサッカーしている時の思考とイコールですね。
>弓人
里見はどう?
>里見
僕は行動指数と継続する力。
そして足を止めない、とゆうか止まらないですね。(笑)
>弓人
継続の鬼だもんね。(笑)
足を止めないのも本当にすごい。
>里見
(笑)
あとはサッカーからきたのかは分からないけど、すごいポジティブなところ。
会社の人を見てると、小さいことで一喜一憂している人も多いんですよね。
僕も落ち込む時は落ち込むけど、そこで止まっててもしょうがないって「ポジティブに考えて」、そこから「継続して」「足を止めない」。
サッカーをしていても、うまくいかない時ってあるじゃないですか。身体が思ったように動かないとか。
そんな時でもやり続けることでうまくいったり、スポーツに共通していることですけど、そこで培ったやりきる力は、すごく活かされてるんじゃないかなと思います。
>弓人
あとは品川ならではのことで言うと、「仕事もサッカーも全力で」と掲げてるからこそ
練習が後ろに控えてるから朝少し早く出勤したり、この業務効率化できないかなとか自然と考えられていますね。
品川じゃなかったら、残業できるしダラダラ働いて効率とかあまり考えなかったかも。
ーーー「仕事もサッカーも全力で」とあったけど、今はどのくらいの比重で力を入れてる?
>大貴
100:100ですね!
>弓人、里見
おお。(笑)
>弓人
じゃあ僕は120:90かなあ。(笑)仕事が120。
まあ、実際は7:3くらいかな。本当は100:100でやりたいですけどね。
>大貴
僕もぶっちゃけ、6:4くらいですかね。
>里見
僕も大貴と同じかな。
平日の夜の練習に行くってことは、サッカーに対する気持ちもある程度あるってことだよね。
大学サッカーと社会人サッカーで変わったこと
ーーーサッカーとの向き合い方は変わった?
>大貴
変わったというか、最初はサッカーが面白くなかった(笑)
大学サッカーと色々違って、それこそ仕事もあるし。
>弓人
たしかに大学サッカーの時の熱量を持ってやれるか、って言われたら難しいね。
例えば、平日練習にあまり参加できなくて、週末せっかくサッカーのために時間を取ってるのに、自分の思うようなプレーができないこととか、一番辛いよね。
>里見
それはめっちゃわかります!
>大貴
僕も去年はあんまり練習に参加できなくて、そんな状態で関東大会に出た時、全く動けずそのまま終わってしまって。それが悔しくてせっかくやると決めたならちゃんとやろう、って思いました。
>弓人
うん、やり切れる人であれば社会人サッカーでめっちゃ活躍できそうじゃない?
仕事もサッカーも。そういう人は他の人にも良い影響を与えられそうだし、やりきることが楽しさの第一歩でもあると思います。
ーーー最近は面白くなった?
>大貴
うん、シンプルに楽しい!(笑)
品川はいい人が多いからかな。
>里見
無邪気だけど、やるときはやるみたいな雰囲気があるよね。
普段は少年心を持ったような人達なんだけど、サッカーとか仕事になるといい意味で人が変わるような感じ。
>弓人
社会人になるとルールとか規制に敷かれてしまって、無邪気な少年心とか忘れがちになってしまうと思うんですけど、品川にはそれを忘れず持っていて、自分の信念を持っている人が多いと思います。
今後のキャリアへの意識
ーーー3人とも社会人2年目以上である程度責任のある立場になってくると思うけど、
仕事の方で今後のキャリアは考えてる?
>里見
僕は、まず会社で圧倒的な成果を残すために、あと2~3年は今の会社で頑張ろうと思ってます。その先はぶっちゃけまだ具体的に考えていなくて、いずれ転職はするんだろうけど。
>弓人
将来的に何になりたいの?実業家?
>里見
実業家ではないけど、そうだなあ。どうなりたいかで言ったら、不自由ない家庭を築きたいという夢があるので、それを叶えるために稼げる方法を模索してます。
ただ何をするにも営業力は大事だと思っているので、短期的なところでは今の会社でしっかり営業力を身に着けるということを重視してやっていきたいと思っています。
弓人さんはどうですか?
>弓人
僕は教師になろうと思ってたんだよね。(笑)
社会人3年やったら教師の道へ進もうと思っていたけど、今は別の道もあると思ってる。
自分が道を正してもらった経験があって、学ぶ楽しさを伝えていきたいと思っていたけど
社会人になって色々見ていくうちに、それって教師じゃなくてもできるなって思い始めたんですよ。今後は何かしらの形で学ぶのって楽しい、勉強って楽しいんだって伝えられることができたら最高ですね。
目の前の目標で言うと、会社でも品川でもまだまだ成長できる環境がある以上、役に立ちたいという思いがある一方で、利用していけるぐらいになれればと思ってる。
会社から受ける評価と自分が思っていた評価が違っていれば、それは認められていないっていうことだと思うので、そこは受け止めて、成長し続けていきたいなと思ってます。
大貴は夢とかないの?
>大貴
ありますよ、まずはしっかり稼ぎたい!
今はそんな何百人もいる会社じゃないんですけど、好きなメンバーと好きな仕事ができていて、すごい楽しいんですよね。
だから短期的な目標で言うと、好きなメンバーと会社を大きくしていきたいと思っています。
>里見
いいね、好きなメンバーと稼ぐって絶対楽しいよね。
いずれは自分で会社を立ち上げる側になりたいの?
>大貴
そうだねー、でも相当大変だと思う。今の会社が小規模だから近くで見ているけど。
>弓人
起業するってなったらどんなスキルが必要なんだろうね。たまに考えない?
>大貴
うん、でも絶対に今やっている営業のスキルは役に立つと思う。
起業するだけなら誰でもできるけど、実際案件をとってくるってなると営業力は大事になってくるはず。今はゼロベースで作るところとか、それを間近で見れる良い環境だし、やっていることに無駄なことはないって日頃感じています。
ーーー品川のメンバーとも仕事の話はする?
>全員
全然する!
>里見
吉田さんとか20歳ぐらいで起業しているし、こじさん(#40|小島一輝)とか独立している人の話を聞けることもいい刺激になる。これも品川にいるメリットですね。
>大貴
それはすごく分かる!
普段全然別の仕事をしている人たちが集まってサッカーして、色々な仕事の話を聞くことができて、それってけっこう面白くないですか?
「仕事もサッカーも全力で」を掲げている品川だからこそだと思うんですよね。
>里見
独立している人だけじゃなくて、銀行で社長賞獲ってる人がいたり、弓人さんも今の会社で表彰されてましたし、仕事で活躍している人が多いな、と感じています。自分にはすごく刺激になってます。
>弓人
今いるメンバーは、「自分でやると決めたからにはやろう」と思っているメンバーが多い気がする。やると決めたからにはコミットする人が多いから、仕事でも成果が出せる人が多いんだと思います。
>大貴
うん、みんな納得して入ってるよね。吉田さんと話すことで、「こういう道もあるんだ」「こういうこともできるんだ」と選択肢が広げてもらって、その中から自分で意思決定してるから。
>弓人
そうだね、そこから自分でやるからにはやるという覚悟を持って来ている人が多いです。
同じ思いを持った仲間と一緒にできているから、楽しい。
ーーーどんな人が品川に向いていると思う?
>弓人
社会人サッカーをやることに、自分なりに価値を見出せる人かな。
社会人サッカーをやっているから○○になれる、とかそういう正解みたいなのはないんですよ。だから、自分なりの価値を見いだしてしぶとく続けられる人がいいんじゃないかな。
>里見
逆に、将来どうなりたいか明確じゃない人もいいんじゃないかな。
これまでサッカーを続けていると、どうしてもサッカーだけっていう選択肢になっちゃうんですよ。プロサッカー選手を目指していると、それ以外の選択肢とか情報をあまり取りに行かなかったり、何なら遮断しているケースも多いと思います。
いざ社会に出るときにどうなりたいか?と言われても、中々サッカー以外の選択肢が分からないと思うんですよね。実際に僕もそうでしたし。
社会人になってから会社とは別のコミュニティがあるって中々ないし、品川はその会社で活躍している人や起業している人が多いから、「こんな職業もあるんだ」と視野が広がるんですよ。だから、将来やりたいことが決まっていない人は方向性を決めるのに良い環境だと思います。
>大貴
新卒1年目で将来絶対にこれやりたいっていう人はあんまりいないよね。
ふわっとはあるけど、言語化するってなったら難しい。
>弓人
そうだね。20代前半でやりたいことがしっかり決まっている人って少ないと思う。
僕もそうですし。品川はそれを時間かけて見つける環境としていいと思う。
キャリアに悩んでいる方へのメッセージ
>弓人
色々な人の意見を聞きながらも、最後は自分で覚悟を持つことが大事。
どんな道に進んでも不安は付きまとうと思うんですよ。
でも自分で覚悟を持って決めた道であれば、どんなにしんどくても「自分で決めたんだからやるしかないやん」ってなるはず。僕も、ちょっと目先に良い話があったとしても飛びつかずに、まずは自分にしっかり向き合って、本当は何がしたいのか、どうなりたいのか周りの色々な話を聞きつつ結局最後は自分で決めました。
だからこそ後悔はないし、プロを目指してた時と同じくらい毎日をアツく過ごせている気がするので、自分で決めるということは大事だと思います。
>里見
自分が将来どうなりたいか、とことん考えてほしい。
プロを目指してサッカーを続けている大学サッカーの選手も多いと思うんですけど、まずは自分のプロになるという目標に対して、最後まで走り切ってほしいです。
ただプロになったとしても活躍できる人はひと握りで、甘い世界じゃない。
大学サッカー時代、同世代でプロになった人たちは圧倒的にうまかった。でもそういう人たちでもプロに入ってあまり活躍していない人もいる。
その人達と比べても、戦っていける覚悟と自信があるのか。
僕は、ユース時代の同期と比べた時に「勝てないな、ここで勝てなかったらプロはもっと厳しいな」と感じて、大学3年生の冬にはプロという選択肢はなくなっていたんですよね。
僕の場合、プロサッカー選手としてやれても2~3年だったと思うんですけど、その時の生活を想像した時に生活費の足しにアルバイトしながらプロをやるっていうのが見えて。それは僕にとっては幸せはでないと思って、将来不自由ない家庭を築きたいって思ったときに、他の道を考えた方が僕にとっては幸せになれると考えましたね。
だから、まずは自分にとって幸せな選択肢はなんだろうと一度考えてほしい。
>大貴
自分の気持ちに正直に行動してほしい。
1番は純粋に好きなことをやってほしいです。やりたいことを捨てて、妥協して他のことをやったら絶対後悔すると思うから。
やりたいことが、プロを目指すでも仕事をするでも何でもいいけど
まずは自分のやりたいことの実現を目指してほしい。
本気でやっていれば選択肢が広がって、色々な可能性が見えてくると思います。
プロフィール
生年月日:1995年9月1日
出身地:石川県
経歴:
森本サッカースポーツ少年団
ヘミニス金沢
星稜高等学校
日本体育大学学友会サッカー部
現職:
大手広告会社 営業職
生年月日:1996/7/21
出身地:埼玉県
経歴:
熊谷西スポーツ少年団
FC深谷
大宮アルディージャU18
日本体育大学学友会サッカー部
現職:
大手広告会社 営業職
生年月日:1996/8/10
出身地:福岡県
経歴:
バディーフットボールクラブ福岡
サガン鳥栖ジュニアユース
東福岡高等学校
国士舘大学サッカー部
現職:
スポーツ業界 営業職