【3×3 World Tour】上海マスターズ(Shanghai Masters) 大会結果
3×3 World Tour 上海マスターズは予選2連敗で、予選敗退
10月14日、ついに出場できた世界最高峰の大会 “3×3 World Tour”。
しかし世界の壁は高かったです。
予選を2試合行い、両試合とも善戦するも2連敗に終わり、予選敗退となりました。
vs Partizan(セルビア・世界9位)
19-21 Lose
vs Ulaanbaatar(モンゴル・世界11位)
16-22 Lose
初めての海外でのマスターズ。
手応えがあったからこそ、負けてしまって本当に悔しいです。
絶対にまたこの舞台に戻ってきます。
予選2試合をFIBAが撮影した素晴らしい写真と共に振り返ります。
vs Partizan(セルビア・世界ランキング9位)
Partizanはセルビアのチームで、平均身長が199cmという海外でも際立つビッグチームです。
対する我々は身長190cmの竹田選手が最長身、伊藤選手に至っては167cmと身長の差は歴然。ですが、こういうことは今までも何回も経験してきました。
しかし、初めての海外でのマスターズに緊張しないはずもなく、序盤は相手ペースで持っっていかれます。身長が高いだけでなく、スキルもしっかりあり、タフな2pシュートも決められ、みるみる得点が離されてしまいます。
高さにはスピードで対抗します。信じられないような高さでブロックにもあいますが、コンビネーションからのレイアップで少しずつ加点し、リズムを掴みます。ただ、それでも少しずつ得点は離れて、気がつけば10-17とKO負けも見える状態に。
それでも自分たちができることを最大限やるしかないです。身長167cmの伊藤尚人選手はこの日、一番コートで速い選手でした。ドリブルで相手を切り裂きながら2pシュートも成功させ、少しずつ品川に流れを持ってきます。
そしてこの日絶好調だった成瀬選手がビッグショットを連発し、一気に追い上げて16-18に。このあたりから会場が「もしかして逆転もあるのか?」という雰囲気でざわざわしてきました。
追い上げモード。品川のスピードについてこれず相手もだんだん足が止まってきました。たしかな手応えを感じてタイムアウト後の最後の時間帯に臨みます。
16-18で与えたフリースローも相手が外してくれて、なんとか得点差をキープしたまま勝負の時間帯へ。しかし、その後またファウルの笛がなってしまいフリースローを2本決められて、KO負け目前の16-20という状況になってしまいます。
この場でまた2pシュートを決めたのが成瀬選手。出羽選手がドライブで切り込んで相手ディフェンスが足が止まったのを見逃さず、フリーで待っていた成瀬選手へパス。落ち着いて決めて18-20。その後、伊藤選手がレイアップも決めて加点して19-20。2pシュートが決まれてば一気に逆転KO勝ちという状況になり会場が騒然としてきました。
残り1点取られたら負けの状況。203cmの相手ビッグマンがインサイドをねじ込もうと攻め込んできますが全員でゴールを守ります。どちらも引かず、品川のオフェンスで伊藤尚人選手が2pシュートを狙いますが惜しくも外れ、最後は相手にゴール下をねじこまれて惜しくも敗戦となりました。
この写真を見ていただければどれだけ身長差があったかわかると思います。非常に悔しい結果となりましたし、世界の壁を肌で感じましたが、身長の差をスピードとチームワークで攻略するということに自信を持てた試合となりました。
vs Ulaanbaatar MMC Energy(モンゴル・世界ランキング11位)
ウランバートルはモンゴルのチーム。モンゴルは数年前から国をあげて3×3に力を入れており、大きなスポンサーもつけて世界大会を誘致したり、転戦したりと急速に力をつけています。また、外国籍選手の積極的な補強も行なっています。
この日、品川にとって大きなトラブルになったのはダバサンブル選手。身長は193cmとそこまで大きくないですが何しろパワーがすごい。「パワーの質が違う」と試合後、選手たちが声を揃えて言っていました。
試合序盤はダバサンブル選手がインサイドを支配し、品川は止められる気配がありません…。しかし、成瀬選手の2pシュートや伊藤選手、出羽選手がドライブでディフェンスを切り裂き加点します。品川がダバサンブル選手を止めれないように、ウランバートルも伊藤選手、出羽選手に対応できていない状態でした。
しかし、だんだんとウランバートルのディフェンスプレッシャーが強まってきます。特に初戦で2pを高確率で決めていた成瀬選手へのディフェンスは固く、ターンノーバーを誘発されます。
そんな時は出羽選手とドライブでゴールへアタックしますが、ウランバートルのエンクバ選手に高い高いチェイスダウンブロックをされます。これぞ世界トップレベルというディフェンスでした。
ウランバートルにはもはや3×3レジェンドとも言えるような41 歳のスティーヴ・サー選手がいます。彼の2pシュートは驚異的な成功率のため、絶対に止めたいと話していました。しかし、絶妙なコンビプレー、プレッシャーは与えてもものともしない精度で2pを射抜かれてしまいます。
苦しい状況に追い込まれてしまいましたが、伊藤選手が気を吐き、ドライブから連続得点。スティーヴ・サー選手を完全に置き去りにしていきます。そして、成瀬選手、出羽選手も2pシュートで応戦し、16-20と追い上げていきました。
しかし最後はスティーヴ・サー選手に2pシュートを決められて万事休す。16-22で敗退となりました。スピードでは完全に相手を上回っていましたが、ターンオーバーなど試合運びで経験不足を露呈してしまいました。手応えがあっただけにこの負けは本当に悔しい負けでした。
上海マスターズはUlaanbaatarが優勝!
上海マスターズは我々が予選で対戦したウランバートルが優勝となりました。
ウランバートルは初のWorld Tour Mastersでの優勝となります。
これには我々も大きな衝撃を受けました。同じアジアのチームが世界にぶつかり続け、ついに優勝を掴んだのです。
やられてもやられても立ち向かい、この場に立った彼らに尊敬の念が絶えません。
我々にとって今回の出場は本当に大きな経験となりました。初勝利は得られませんでしたが、それが途方もなく遠い目標ではないということもわかりました。
また、これからもチームで積んでこの場に挑戦したいと思います。応援ありがとうございました!