【インタビュー】松ヶ枝監督~2021シーズンに懸ける想い~
はじめに
こんばんは。広報部です。
3月某日、遠征先での夜の全体ミーティング。
松ヶ枝監督から選手へ自分の生い立ち、経験、そして今伝えられることを選手に向け伝える場が設けられました。
全体ミーティングの後、今季で監督就任3年目となるトップチーム監督の松ヶ枝泰介監督に今シーズンにかける想いとチームの状態についてのインタビューに答えてもらいました。
開幕を明日に控えた今、ファン・サポーターの皆様にぜひ読んでほしい内容となっています。
松ヶ枝監督がどんな思いで今季に臨んでいるのかぜひご覧ください!
計画白紙からの立て直し
ーまずは去年のシーズンを振り返って感じたことを教えてください。
昨シーズンはシーズン前に緻密な戦術を落とし込むサッカーの理想像を描いていていたんだけど、コロナの影響で当初構想していたチームの戦略を白紙にしたんだ。
決してネガティブな意味ではなくて、新型コロナウイルスで緊急事態宣言になってすぐに品川CCはオンライントレーニングを導入して、どこのチームよりもフィジカルトレーニングを積んだ自信はあったから、そういったアドバンテージを生かしやすい戦い方にシフトチェンジしたんだよね。
昨シーズンを振り返ってみると選手、スタッフが一丸となって工夫してうまくいったこともあったけど、コロナの影響でシーズンを通して、活動制限があったり、もちろんどのチームも同じ状況なんだけど、みんなが揃ってグランドで練習できないという部分での難しさがある状況が続き、時間がない中での組み立てが大変だったよ。
個人的にはJリーグではなく”社会人サッカー”の監督をやっていく難しさを感じたよ。
ーそうなんですね。具体的に教えてください。
緊急事態宣言中、どこのチームよりも体を動かすと言うことはできていたと思うのに、第9節で工学院(日本工学院F・マリノス)に走り負けたあたりは、やはりメンタルの違いがあるなとおもったね。
技術的には品川の方が上のはずなのに、一個一個のボールへの食らいつき方やあきらめない姿勢において、彼らの方が気持ちが強いサッカーを展開していたと思う。
県リーグで品川CCは「チャレンジャー」というよりは「構える」品川、そんな感じになってしまって受け身に回っている部分を感じた。
ここに対しては去年より一層拘わって、気持ちをより高めたチームを構築していきたい。
ーそのチーム構築の仕方でこだわっているところを教えてください。
それは去年も共通している部分になるんだけど、とにかく一生懸命に、全力で取り組む選手が多いチームにしたいし、そういった魅力的なチームを作るところには拘っているし、年間通して拘っていきたいと思っている。
ーここまでの手応えはどうですか?
トップは新加入の選手が多いから、まだチームにフィットしきってない印象はあるね。
ただ今年はセカンドがより仕上がってきてるな(笑)。
一生懸命ボールを追うし、チームも成熟している。
セカンドチームがいいチームは絶対強くなると思うし、いいチームの循環ができているなと思う。
その雰囲気をトップ含めチーム全体で継続していって、今季こそW昇格したいよね。
2021シーズンのキャプテン
ー話は変わりますが、今シーズン工藤将太朗選手をキャプテンにした理由を教えてください。
まずキャプテンというのはチームを引っ張るのが仕事だと思っている。
プロは試合に勝利することが仕事だからうまい選手、試合で結果を出せる選手がキャプテンって例が多いんだけど、社会人リーグはそれに加えて違う要素が必要と思うんだよね。「誰かのために頑張れるか」が大きなポイントで単純に技術が高い選手より、周りに信用されて信頼がある選手こそ好ましいと俺は思う。
将太朗を選んだ一番の理由は、その部分が備わっている、かつ本人が最終的にキャプテンをやると覚悟を決めてくれたからだよ。他にも後輩想いで責任感が強いところだったり先輩後輩問わず仲良くしているという点など、総合的に判断して適任だと思った。
将太朗には覚悟を決めたからには、より平日練への参加もコミットし、相互がリスペクトし合い、誰かのために頑張れるチームを作りの先頭に立つことに期待しているよ。
ー副キャプテンに里見直樹選手、近藤大貴選手を選んだ理由も教えてください。
実は副キャプテンは俺が決めたわけじゃなくて、将太朗が決めたんだ。
昨シーズンキャプテンだった里見に関してはキャプテンとして期待以上に成長を見せてくれたと思っている。まだまだ成長余地はあるから、今季は副キャプテンとしてチームを支えて欲しいな。
近藤については、副キャプテンという役職についた責任感を持って、さらに今シーズン成長してほしいと思ってるし、いち選手としても更なる活躍を期待しているよ。
2人にはまずは将太朗を支えてもらいたいし、時には自分よりも年齢の上の選手に対して言わなきゃいけない場面も出てくると思うから、そこでの2人の成長に期待してるよ。
今シーズンへの思い
ー今シーズンどう戦うか、ここまでの手応えを教えてください。
どうしても時間がなくて、思っているものは作れていない現状はある。
ただ社会人チームだからといって特別扱いはできないし、難しい部分が多い中で少しずつ練習の質とかも改善し始めていて仕上がってきていると思う。
毎日のやることの積み重ねが良い結果を生むと思っているから平日練、週末の練習をさらに改善して、質を上げて、シーズン開幕を迎えたいね。
ー松さんが目指すサッカーとはなんですか?
去年は形にとらわれず、それがハマればOKという戦い方だった。
しかしそれでは難しいと感じたので、今年はしっかりと戦術に落とし込んで、品川CCのサッカーを展開したいね。その中で自分がやりたいサッカーを展開していきたいとも思っているよ。
ーところでセカンドがいいチームになってきたとのことですが、それについて教えてください。
よく走るし、加藤監督の言うことを素直に受け入れてすぐ実行する、それで結果が出ているからいいサイクルで回せているところが良いね。
いいチームの条件を満たしていると思う。ただどんだけいいサッカーしても、いいサッカーかの判断は結果がすべてなのでセカンドは1部昇格、トップは関東昇格という結果で見せたいと思ってる。
今シーズンのテーマ、「感謝」
今シーズンのテーマは「感謝」です。
・チームメイト、スタッフへの感謝
・ファンサポーターへの感謝
・スポンサーへの感謝
・対戦相手への感謝
・全てのステークホルダーへの感謝
ー「感謝」に込めた思いを教えてください。
この環境でサッカーができること、この環境を周りでサポートしてくれる人がいるからこそ、いまの自分たちがある事、それに対して行動で感謝を伝えていけるようにしていきたいという思いを込めたよ。
このスローガンの元、周りへのリスペクトと感謝を忘れないチームにしたい。
大事にしたいこと
ー最後に松さんが監督として貫きたいことはなんですか?
貫きたいことか、、、。
後に継いでいけるチームつくりを意識している。
品川CCはプロではないからこそ、社会人サッカーとしてのあるべき姿をファン・サポーターや世間に見せたいね。社会人サッカーとして、組織として、理想を追求していきたい。
個性を尊重しつつも、皆がリスペクトし合い、全員が当事者意識を持って、当たり前のようなことを当たり前に取り組むチームにしたい。
「アイツのためなら頑張れる、頑張ろう」っていうチームを目指して今年こそは昇格します!
ー松ヶ枝監督、ありがとうございました!
ファンサポーターの皆様へ向けて
いつも応援ありがとうございます。
本当にファン・サポーターさんたちには感謝しています。
秋に昇格という結果を出して、有観客試合となったグランドで共に喜びを分かち合えることを楽しみにしています!
今シーズンも熱い応援よろしくお願いいたします。
プロフィール
生年月日:1982/12/15
サッカー歴:
市立船橋高等学校
明治大学体育会サッカー部
ジェフユナイテッド市原・千葉
TDKサッカー部/ブラウブリッツ秋田
Shillong Lajong F.C.(インド)
Mumbai FC(インド)
品川CC