僕たちが品川CCを選んだ理由~トレーナー編~
はじめに
こんにちは!キャリアデザイン部です!
今回は品川CCの選手たちを陰ながら全力で支えるトレーナーの牛田洋介さん(セカンドトレーナー)・迫上航さん(トップトレーナー)・坂井翔哉さん(セカンドトレーナー)の3名にインタビューしました。
選手だけでなく、スタッフも自身のキャリアとクラブに全力で向き合う品川CC!
それぞれがなりたいトレーナーとしての夢があり、そこに向かって二足、三足の草鞋を履きながら日々過している彼ら。夢の実現に向けて多忙な毎日を送る彼らが、品川CCに所属する価値をトレーナー目線で語ってくれました!
是非ご一読下さい!
自己紹介とトレーナーを目指すきっかけ
ーなかなかトレーナーの皆さんのお話を伺う機会がないので、大変楽しみです!品川CCに所属する意義はもちろんですが、是非皆さんのトレーナーとしての今後も聞きたいと思っています。早速ですが、皆さんの自己紹介をお願いします!
牛田:僕は、品川CCに所属して2年目になります。今シーズンは、セカンドのトレーナーをメインに担当しています。
トレーナーとして成長していくために、今年鍼灸あん摩マッサージ指圧師の資格を取得しました。まだまだ、実践レベルで活かせる自信がないため、研修先で週2日朝から夕方まで学びながら、週3日学んだことを品川に還元していく生活をしています。
また、次のステップとしてアスレティックトレーナーの資格習得の学校に週3日通っています。
坂井:今シーズンから品川CCセカンドのトレーナーとして、週3日品川CCに携わっています。
現在は、専門学生・品川CC・jr.ユースチームトレーナー・パーソナルトレーニングのトレーナーをしながら、自身のなりたいトレーナーに少しでも近づけるよう経験を積んでいるところです。
迫上:今シーズンから品川CCトップのトレーナーとして品川CCに所属しています。去年まで専門学生で今年新卒1年目になります。
現在は、品川トップチームの帯同や品川BASEの運営など品川CCの仕事を中心に、鍼灸のパーソナルをしています。
ー皆さん複数の仕事や役割をお持ちなんですね…!皆さんがトレーナーを目指すきっかけは何だったんでしょうか。
牛田:ずっとサッカーをしていたのですが、怪我をした時に悔しかったんですよね。その時に「怪我で出場機会を損失する人を少しでも減らしたい、少しでも早く治せる人になりたい」と思ったことがきっかけですね。僕の学校にはトレーナーがいなかったんですよ。怪我を少しでも減らすことができたら、怪我を原因に諦めるという選択も減るんじゃないかと。続けたい気持ちがあるのに、その決断って辛いじゃないですか。あとは、個人的に名古屋グランパスが好きで、何かしらでJリーグに関わりたいと思っていたことですね。
坂井:体が大きくない選手にも可能性を感じて欲しいと思ったことです。
僕もサッカーをしていたのですが、身長が163センチで競技をするうえで体格的にはビハインドを感じていました。加えて、もともと体の使い方が悪いことや怪我が絶えず、自身の経験をもとにトレーナーという立場から何か出来ることがないかと考えたことがきっかけですね。あともう1つあって、高校生の時のトレーナーとピッチの上で再会する約束をしているんです。高校生の時にお世話になったトレーナーの方は選手との距離が近くトレーニングもしっかり見てくれていました。監督と選手の間でフォローもしてくれて、安心してサッカーに向き合えたのもその方のお陰だと思っていて。
トレーナーを目指す僕にとっては、上には上がいることを教えてくれる存在で、今の成長の糧になっています。
迫上:高校3年生で膝の怪我をした時に受けたサポートがきっかけです。
僕は、小3から高校までずっとサッカーしか頭になくて。高校の勉強は赤点ギリギリなくらいサッカーに没頭してたんですよ(笑)でも、高校最後の大会直前に膝を怪我して、ドクターストップの状態だったんですが、最後の試合に出れるようトレーナーの方が考えて対応してくれたんです。漠然とスポーツ関係に進めたらいいやと思っていましたが、その時にトレーナーを目指そうと決めましたね。
品川CC入団について
ートレーナーを必要としているチームが多くある中で、品川CCに決めた理由を教えてください。
牛田:将来的にJリーグに関わっていきたいと思っていたので、経験として社会人チームに携われたら、と考えていました。当時品川CCのことは知らなかったのですが、専門学校在籍時に所属していたトレーナーの育成コミュニティの代表と吉田さん(GM)が繋がっていたことと、講師が小佐部さん(品川CCトレーナー)だったことが、品川CCを知るきっかけになりました。
その後、現場に出てみたいと考えられるくらいの知見がつき、テーピングが巻けるようになった段階で、今後自身のトレーナーとしてのキャリアをどう考えているのか、そのために今どういう環境に身を置きたいかを相談しました。そこから初めて品川CCの見学に行き、小佐部さんをはじめ酒井君(昨シーズン品川CCトレーナー)といったトレーナーとして学べることが多く、成長をするうえで頼れる人がいたことが、入団を決意する際の背中を押してくれました。
坂井:僕の場合は、奇跡的な出来事が重なってご縁をいただいた感じですね。
今通う専門学校の先生が#20伊藤選手と知り合いで吉田さんを繋いでもらいました。吉田さんと話をして、チームに携わりたいと思う気持ちが大きくなった一方で、トレーナーとして何ができるか分からない不安と自身の自信のなさがあり、正直躊躇しました。その後、見学に招待してもらい、酒井君から実際に選手に触れていいよと言われ、その中でチームや人の温かさを感じました。
その時、#1岡田選手のケアをさせてもらったのを覚えているんですが、帰りの電車で岡田選手について調べて元プロだと知った時、電車で手が震えたのを覚えています(笑)ただ、その時も決心がつかず悩んでいて、少し時間が経ってからトレーナーの空きが出たと吉田さんから連絡をいただき、これはもうやるしかないと決意できたのが入団のきっかけになります。
迫上:品川の選手やスタッフに対する考え方に共感できたことが入団を決めた大きな理由になります。僕は、専門学校の2年間で学年一現場に出たという自信があって、その中でそれぞれのチームにカラーがあり、また良し悪しがあることを感じていました。トレーナーをアルバイトやボランティアでやってみないかというオファーもありました。
ただ僕は、実践の機会をもらえることにありがたく感じながら、同時に経済面での自立も大事だと思っていました。その中で、学校の就職サポートの方が吉田さんと知り合いだったことをきっかけに、品川の練習を見学しに行きました。その時の吉田さんとの会話の中で、トレーナーの価値を理解してくれている方だと思いました。学生時代に多くの現場を経験した中で、ボランティアかアルバイト、正式にチームに所属するかで、チームの視座の高さや選手・スタッフの扱いに無意識に差が出ることを実感していました。今後目指していることとこれまで学んできたことを発揮できる環境を突き詰めた時に、プロでトレーナーをやっていくには価値を対価でもらうことは大事だという考えに至りました。
トレーナーとして価値を発揮し続けるために今できることを考え行動する、といういい意味でのプレッシャーにもなりますし、結果それが成長になるんじゃないかなと。高校時代、文武両道を体現できなかった分「仕事もサッカーも全力」を体現する選手を、僕自身も全力でサポートしたいと思っています!
品川CCでのトレーナー活動と成長
ー様々な経緯で入団いただいた皆さんですが、実際に品川CCでのトレーナー活動はいかがですか。
牛田:初日に小佐部さんから「何でもやっていいよ、トライしてみて」と言われました。今も自信を持っていろんなことに挑戦できているのは、その一言のお陰だと思っています。当時、自信あったことがマッサージだったので、畏れ多くも選手の体を触って都度フィードバックをもらっていました。ウォーミングアップも途中から酒井君に代わってチャレンジできる機会をもらいました。トレーナー間だけでなく、選手もここが良かった、ここはこうした方がいいということを忖度なしに言ってくれることも、すごく貴重だなと。こういった機会をもらえる度に、トレーナーとして出来ることが増え自身の成長に繋がっているな、と感じることができます。あと、トレーナーに対するリスペクトを感じるチームですね。選手からの感謝の言葉、気遣いから人間力の高さをすごく感じます。
これからは、トレーナーとしてのスキルアップは当然ですが、吉田さんに言われているもっと選手とコミュニケーションをとることを実践していきたいですね。品川の選手のフレンドリーさは体感しているので、時には不満も言ってもらえる本質的な関係性を築いていきたいと思っています!
坂井:僕も牛田君と同じで、小佐部さんにやりたいようにやれる環境が品川CCと教えてもらいました。あまり自信がなかった当時の僕は、正直やりたいことをやれるって何だろうと思ってましたが(笑)でも、そんな考えを持っていた僕が、とりあえずやってみて失敗したら考えたらいいと思い行動できるようになったこと、まず自分で考えるスタンスになったのは品川でトレーナーをする中で得られた成長だなと。
あと、僕はまだ学生という立場で比較的時間のある方だと思っていて、仕事とサッカーを両立する選手を間近で見ていると、すごいなの一言しか出てこないですね。
僕の中の当たり前でないことを当たり前と考え行動している社会人の選手の話を聞くと刺激になりますし、トレーナーとしてだけではなく社会人や人の部分での学びと成長の機会も品川を介して得られていると思います。
迫上:「仕事もサッカーも全力」を本当に体現している選手にいい刺激を受けています。平日仕事と練習を両立する生活スタイル、土日の練習と試合を実践する選手を見ているので、僕の週5の帯同で疲れたとは言ってられないなと。日曜の試合の翌日に朝から仕事をしている選手には頭が上がらないですね。
あと牛田君からもあったように、人として尊敬できる選手が在籍していると思います。ケア後には、必ずありがとうと言ってくれる選手しかいないです。僕自身、社会人として未熟な部分が多いので人間力の部分でも選手から学ぶことが多いなと実感しています。最近、吉田さんに「大人になったね」と言われたのが嬉しかったです(笑)どの部分で大人になったと思われたのかは確かではないですが、客観的にそう見えているのが嬉しいですし、品川という環境が人としても成長させてくれたんじゃないかと。
これからは、トレーナーとして「何をしてもいい、好きなことやっていい」という環境をもらえているので、自ら考えて実践したことに対し監督コーチからフィードバックをより積極的にもらい反省して次回に繋げることを繰り返す中で、トレーナーとしてのスキルアップをチームに還元していきたいです!
今後の目標
ー皆さんのトレーナーとしての目標を教えてください。
牛田:当初、Jリーグのトレーナーしか考えていませんでしたが、今はそれがすべてではないと選択肢が広がっています。今は、育成年代にも興味を持っています。
現場を経験する中で、体が作られる段階で適切なトレーニングを提供して長期的にJリーグで活躍できる選手を輩出するという形でのJリーグへの貢献の仕方もあるんじゃないかと。クラスメイトの話を聞いたり、#44平野選手や若い選手のトレーニングに携わる中で、体が変わっていくことを目の当たりにしたことがきっかけで選択肢が増えましたね。トレーナーとしてどうなるかも大事ですが、同時に人としても一人前になることを忘れないようにしたいと思います。腕が良くても人間力・社会性のないトレーナーは選手からの信頼を得られにくく、長期的にチームから必要とされない。
今は、広い視野を持ち、トレーナー業務以外でも率先して行動することをチームで実践しています。
坂井:僕もJリーグで働くことを目指していましたが、育成年代に興味が出てきました。先ほどの話と重複しますが、小さい体の子たちにどうアプローチしてくかを考えていきたいなと。
もう一つは、自分の治療院を持ちたいです。経営に対する知見とビジネス感覚はまだまだ持っていないので、その部分を聞ける吉田さんや選手がいる環境も品川にかかわる財産だと思って積極的にコミュニケーションをとっていきたいと思います!
迫上:直近では神奈川国体のトレーナー、最終的にはJリーグのトレーナーを目指しています。僕の中の夢がプロだったこともあるので、違う形でもJリーグに関わることが親への恩返しだと思っています。親は品川CCでトレーナーをする僕でも十分喜んでくれているんですが、僕のこだわりとして(笑)
もう一つは、治療院とパーソナルトレーニングを併設した施設を作ることです。親には健康でいて欲しいと思っていて、そこから派生して年代問わずサポートできるような場所を作れたらと。親への恩返しって何なんだろうと考えたことがあっていろいろ答えはあると思うんですが、僕の中での答えは「僕がこれを親にしてあげたいと思ったことをしてあげること」だったので実現したいと思います。
ー今シーズン品川と個人で頑張っていきたいことを教えてください!
牛田:セカンドの選手が120%の力を出せるように、監督・選手のニーズに応えていきたいです!国家資格を持って帯同できるようになったため、よりよいサポートで貢献できればと思っています。また、関東昇格に向けてセカンドだけにとどまらずトップもサポートしていきたいです!
坂井:トップの関東昇格、セカンドの選手が全力を出せるコンディションを作れるサポートをしたいです!最近は、個人ともコミュニケーションを積極的にとり#32外川選手の体づくりのために柏さん(管理栄養士)を巻き込んで取り組んだりしています。
ひとりひとりと向き合ってチーム全体の底上げができるような働きを意識していきたいと思います!
迫上:今年こそ関東昇格、監督が目指すサッカーを実現するために、トレーナーとして出来ることを全力でします!社会性の部分でも何か胸を張ってこれが成長できた!ということを作りたいです!
トレーナーを目指す学生へのメッセージ
ー皆さんが経験してきた学生時代を振り返って、学生の皆さんに伝えたいことはありますか。
牛田:まずは何事にも挑戦してみることが大事だと思います!そのためには、最低限の知識や技術が必要になってくるので、学生のうちに頼れる先輩や同期に頼ってたくさん成長してください!トレーナーに学びの終わりはないので、日々学びの姿勢を持って活動することが大事だと思います!僕もまだまだ未熟なので、たくさん学び続けていきます!
迫上:現場には、普段の授業では学べない「現場ならでは!」ということが多くあります。僕自身、学生の時に多くの現場実習に参加したことが今多くの場面で活かせています。スポーツチームや整骨院など様々な進路があると思いますが、学生のうちに多くの現場に出て、沢山のトレーナーさんとお話しする機会は凄く貴重な経験になると思うので、是非自ら機会を掴みに行ってください!
坂井:何事も行動してみてください!僕は、学生トレーナーではありますが、現在品川CCやJr.ユースチームでトレーナーをさせていただいています。決して待ってて訪れた機会ではありません。あくまで自分で行動を起こした結果得られた機会だと思っています。先の事を考え、不安になることは僕にもありました。でも、とりあえず「行動」→「結果」→「フィードバック」→「行動」を繰り返してみてください。実際、私はこれを常に心がけてトレーナー活動を行なっています。後悔はいくらでもできますが、行動してみての後悔は行動しないとできません。行動した結果の後悔の方が、得られるものが多いと思います。一緒にスポーツを支えるトレーナーとして頑張りましょう!
ファンサポーターへのメッセージ
ー最後に、ファンサポーターの皆さまへメッセージをお願いします!
牛田:いつも品川CCへのご声援ありがとうございます!品川CCの選手達は、平日は仕事後にトレーニング、土日はトレーニングと公式戦があり、相当な疲労があるにも関わらず全力でサッカーに取り組んでいます!その選手達の姿勢に、僕たちトレーナー陣も刺激を受けています。
コロナが明け始め、有観客での試合が増えてきたので、ぜひ選手達のプレーを間近で応援していただけると幸いです!品川CCの選手、スタッフ、サポーター、全員で一丸となって関東昇格を果たしましょう!!
迫上:いつも品川CCを応援してくださりありがとうございます!関東昇格こ目標に向かって日々激しいトレーニングを選手は行っています。今後難しい試合展開の際、サポーターのみなさまの応援が選手の背中を押すと思います!選手・スタッフ・ファンサポーター様が一丸となって関東昇格を成し遂げましょう!引き続き熱い応援の程宜しくお願いします!
坂井:いつも選手に熱い声援ありがとうございます。今シーズンセカンドチームは神奈川県一部で戦っていますが、なかなか良い結果をファン・サポーターにお届け出来ずトレーナーとして申し訳ありません。ただ、選手・スタッフ共に諦めず最後まで戦います。ぜひトップチーム、セカンドチーム共に熱い声援をよろしくお願いします。
話は変わりますが、まだコロナウイルス感染拡大は続いていますので体調管理にお気をつけいただき、会場で熱く戦う選手たちの応援をよろしくお願いします!
ー皆さん、本日は貴重なお話をありがとうございました!選手と変わらないモチベーションと視座でチームに関わっていることが伝わってきたインタビューでした。ここから、更にチーム一丸となって勝利を掴みに行きましょう!!