トップチーム 向山聖也監督 シーズン前インタビュー

はじめに

こんにちは。広報チームです。

2023シーズン開幕直前。今シーズン、トップチームの指揮をとる向山監督にインタビューしました。

サッカーの理解をさらに深め、指導者としての学びを追求するために、長年携わったいわきFCを離れ、品川CC ヘッドコーチとしてクラブを支えた昨シーズン。

社会人カテゴリーでは自身初となる監督として迎える2023シーズン。今シーズンにかける想い、そして開幕を直前に控えたいまのチーム状態について、監督へお話を伺いました。

ファンサポーターをはじめ、クラブに関わる全ての方にぜひ読んで頂きたい内容です。

 

監督として挑む2023シーズン

一先ずはじめに昨シーズンヘッドコーチとしてチームに関わって感じたこと、今シーズンに活きていることを教えてください。

昨シーズンはチームにおける当たり前の基準を上げきれなかったですし、基準を高めていくようなカルチャーを作り切れなかったと思っています。
”仕事もサッカーも全力”というコンセプトのもとでやっているチームだからこそ、現状カテゴリーに甘えるのではなく、さらに上にいくためにもそれぞれの基準を今の快適ゾーンからひとつ、ふたつ引き上げていく必要があると思いました。

その文化を築けなかったのはコーチングスタッフの問題だと思っていますし、社会人のカテゴリーを見るのは初めてで模索しながらでしたが、自分自身もやり切れなかった部分はあったと感じています。

一今シーズン、トップチーム監督として臨むシーズンですが、役割が違うことで起きた変化はありますか?

「基準をあげる」というマインドは変わらないです。
ただ監督という立場になったことでできることも増えた印象はあります。一方で責任の重さもひしひしと感じています。

昨シーズンは選手と直接コミュニケーションの量を増やすというよりは、俯瞰してチームを見るのを意識していましたし、それを求められていたように思います。

今シーズンはスタッフや選手ともコミュニケーション量が増えたので、場合によっては個別に時間をとって話すように意識しています。

 

2023シーズンへの想い

一いよいよシーズン開幕戦を迎えますが、手応えはどうですか?

今シーズンは、昨シーズンと比較するとより視座の高い経験のある選手・スタッフが加入したと感じます。

特に僕の立場で言えば、経験のある埴田さん次郎さんがコーチングスタッフとして合流し、僕にない視点からの意見はとても貴重です。
お2人の知見や経験も取り入れながら、チームにとってベストなものを探ってシーズン前はいろいろと試してきました。

新しく加入してきた選手も基準が高く、そもそもの平日練習の参加率があがったり、プレーの雰囲気や質、強度に表れてきています。
それぞれが仕事もあるなかで、お互いを高め合える環境というのが少しずつですが整ってきているように思います。

選手の能力が高いのはもちろんですし、信頼できるスタッフもいます。
組織全体として良い意味で要求しあえる所がチームのストロングポイントだと思いますし、みんなの成長しようとする意志が重なって良いシナジーが生まれてるように思います。

一2023シーズンの目標と向山監督がどのような思いで戦うか教えてください。

誰がみてもわくわくするような「躍動感」のあるサッカー

スローガンの「GO AHEAD」にともなった意志のある前に出ていくようなプレーがたくさん出ればいいなと思っていますし、そういうプレーを迷いなく気持ちよくプレーできるように送り出したいです。

日々の取り組んできたものがプレーに表現されると思うので、これまで積み上げてきた基準の高い努力や姿勢というものをそれぞれが想いに乗せてプレーしてほしいです。

試合は全てをコントロールできるものではないので、1試合1試合自分達ができる準備の質にこだわっていくべきだなと思いますし、そこに結果がついてくると思います。

なので「関東昇格」という目標だけでなく、しっかりと地に足つけて、目の前の試合に全力で取り組むということを徹底していきます。
シーズン中もトライアンドエラーを繰り返し、クラブとして基準を高めていくというところは続けていきます。

一選手に一貫して求めることはありますか?

「成長すること、高い成果を出すこと」です。
仕事、サッカー2つの点で今よりも高いパフォーマンスを出すことを求めていきたいです。

ただ選手に求める以上は、僕自身含め、スタッフ陣が姿勢で見せていくことが大事だなと思います。
関わるスタッフ、選手がお互いに求める基準値を高くしていくことで、チーム全体のレベルアップにつながると思います。

2023シーズンスローガン「GO AHEAD」

一それでは、今季のスローガンについて教えてください。

「GO AHEAD」

一スローガンに込められた思いを教えてください。

クラブとしても、僕も含めたスタッフや選手も、“意志をもって前に進もう“という想いを込めました。

「現状維持は後退」だと考えてるので、進化し続けるクラブであり続けたいです。
そのために前に進み続ける必要があるので、各個人のコンフォートゾーンを自らの意志をもって抜け出して、突き進むチームを体現していきたいです。

そのためには、「GO AHEAD」を各個人がしっかりととらえて、日々の行動規範に落とし込めたらいいと思ってます。

ファンサポーターの皆様へ向けて

ファン・サポーター、スポンサーの皆さま、いつもご支援ご声援ありがとうございます。

ここ数年はスポーツ界に限らずですが活動することに制限があったり、思うような表現をすることが難しい期間でした。全てのことが解決したわけではないですが、それでも少しずつ社会は元に戻ってきているように感じます。

今シーズンの有観客と、声出し応援解禁は僕らにとってはこれ以上ないアドバンテージです。
皆さんから力強い声援をもらい、選手は最高のパフォーマンスを発揮する。そうして生み出された「元気、勇気、感動」といった無形の価値を広げていくことがスポーツクラブの本質です。

関わる全ての人たちがクラブの活動を通して、生活や仕事、プライベートも「GO AHEAD」していけるように一緒に戦いましょう。

今シーズンもよろしくお願いします。

プロフィール

向山 聖也 トップチーム監督

生年月日 1988年5月21日
選手歴 中央台SSS
エスペランサいわきFC
福島県立湯本高等学校サッカー部
品川CC
いわきFC
指導歴 いわきFC U-15(U-13)監督
いわきFCU-18監督
いわきFC Girls監督

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