品川CC2019プレイバック企画 その1アウェイ厚木マーカス戦

はじめに

コロナウイルスで外出自粛が続く中ですがいかがお過ごしでしょうか?
品川CC広報の竹本です。
この度、開幕前の期間を使って2019シーズンの試合を振り返る企画を行うこととなりました。

ちょうど一年前、品川CCの試合を初めて見て、ファンからスタッフになった私が、印象深いゲームを紹介していきます。
お時間のあるときに、読んでくだされば嬉しいです。

9・15決戦

9/15。

綾瀬スポーツ公園で行われた第16節厚木マーカス戦。

この試合に負けたら関東昇格への道は完全に絶たれる正真正銘の大一番。

3位につける我々品川CCは、2位厚木マーカスとの勝ち点差は9。

さらに松ケ枝監督は出場停止、CB陣にけが人、不慣れな早朝アウェイ、

前節は不安の残るゲーム内容…あげたらキリがないほどの逆境。

 

当日、朝6時半に集合しミーティングが始まる。

選手、スタッフはどこかいつもより固いように思われる。

そうなるのも当然であろう。1年の中で最も重要な試合の1つになるのだから。

 

キックオフ20分前。

グランドには今日も選手たちを鼓舞する横断幕が貼ってある。

さらに今日は施設内での鳴り物も運よくOKとのことで、サポーターの方々も、いつも以上に気合を込めてくださってるようだ。

キックオフ

立ち上がり。

相手も関東社会人サッカー大会出場がかかる一戦だけあって、

慎重にゲームに入ってきた。静かにゲームは幕を開けた。

 

開始15分過ぎ。

品川が徐々にペースを掴み始め、主導権を握るが、相手はリーグ最少失点を誇る厚木マーカス。

なかなかゴールを割れない。

 

そんな中迎えた前半34分。

品川がFKを得る。

キッカーは#18渡邉大剛。

右足から放たれたボールは一度は相手にクリアされる。

ただクリアは弱く、ゴール前にこぼれ多くの選手が反応する。

そのボールにいち早く反応し、右足を振り抜いたのは#4 岩壁裕也だった。

ゴールネットが揺れる。

ホイッスルはなく、主審はセンターサークルを指差している。

品川に待望の先制点が入ったのだ。

いち早くスタッフ陣、観客席に駆け寄る岩壁。

2人の男

スタッフでこのゴールにいち早く反応した2人の男がいた。

GM吉田祐介と強化部長新井一平だ。

 

GM吉田祐介は体調を崩し、前日に点滴を打っていた。

強化部長新井一平も、前日まで体調不良に悩まされていた。

プレッシャーがかかる部分も大きかったのだろう。

そんな2人は真っ先に選手たちに抱きつき、2人の周りに自然と歓喜の輪ができる。

試合前や練習で、その2人の様子をそばから見ていた私も、2人の喜ぶ背中を見てこみ上げてくるものがあった。

後ろから見た写真。(ちなみに反応した3人目はコールリーダーさんであった)

激闘

1-0 と品川が先制した直後。まだ興奮冷め止まぬ中またも試合が動く。

#45 寺村介が左足でボールを振り抜いた。

左足一閃とはまさにこのことなのだろう。

ボールは綺麗な軌道を描き、ゴール左隅へと突き刺さる。

選手や見ていたスタッフ、サポーターの方々も時が止まったように感じられたであろうゴールが入る。

2-0 品川が追加点を挙げる。

 

後半。

ジリジリと暑くなり、フィジカルで劣る相手に苦しい展開が続く。

厚木マーカスが猛攻を仕掛けたものの、最後まで集中力を保ち跳ね返し続け、ロスタイムを迎える。

 

私自身が人生で一番長く感じたロスタイム。

暑さで足がつる選手。

バテながら必死にボールを追いかける選手。

手に汗握り戦況を見守るスタッフ。

声を枯らし選手に声援を送り続けるサポーター。

そんな中、ボールをなんとかクリアし、主審のホイッスルが鳴り響いた。

勝利

品川ファミリーに歓喜の瞬間が訪れた。

2-0。品川CCは勝利した。

今シーズンを占う重要な一戦をモノにした。

試合後の写真

品川ファミリー全員で勝ち取った勝利。

勝ち点3以上に価値を感じる、そんな勝利だった。

こちらが試合直後での順位表である。

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2位 海自厚木マーカス  勝点35 +24
ーーーー関社出場圏内ーーーー
3位 品川CC 勝点29 +21 +2試合未消化

[日程]
9/22 VS かながわクラブ
10/6 VS 横浜GSFCコブラ
10/14 VS 日本工学院F・マリノス
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まだ道半ばで、ここからも大切な試合が続くも、大きな山を一つ超えたのは事実。

残り3試合、3連勝で自ら関東への道を切り開けることとなった。

続く。

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