【キャリアデザイン部】選手インタビュー ~伊池 翼~
はじめに
こんにちは!
キャリアデザイン部です。
全選手の「いま」を伝えるインタビューを通して、選手が自ら「語る」という行為は、選手自身の振り返り、将来の目標への再認識となり、また選手が将来を模索し、挑戦する姿をありのまま見せることで、サッカー界に関わる人だけでなく、この記事を読んだ全ての人が自分軸で考え一歩踏み出す勇気やきっかけ、また誰かのエールになればと思っています。
今回は転勤で1年品川CCを離れたものの、今後のキャリアを見つめ直し環境を変え、再び最高のサポーター、仲間と一緒に闘いたくて品川CCへ復帰した伊池 翼(#30|通称:つばさ)選手です!
マリノスユースから大学、そして今なお現役でプレーするサッカー人生を通して人間形成をし、多くを学び、それをいま仕事というフィールドに置き換え、実践し活躍している翼選手が、「いま」と「これから」について熱い想いを率直に語ってくれました。
早く皆とサッカーがしたい!
ー本題の前に、充実した生活を送れていますか?(100点のうちの何点?)
充実した生活を送れています。
コロナの影響でサッカーできていないから、正直50-60点くらいです(笑)
ー足りない40点ってコロナ以外の要因だと何ですか?
仕事面では転職後約1か月が経ち、会社の仕組みにも慣れてきたのと、「営業」という仕事に対して真剣に向き合い成長できた面が大きかったので、この1か月充実感はあったと感じています。
戦力としてはまだまだこれからなので、より頑張っていきたいです。
サッカー面においては、今はオンラインでのトレーニングやミーティングなどがメインで活動しており、チーム皆と時間を共有できていることはすごく大切だと思っています。
ただミーティングでの試合映像を見れば見るほど、サッカーやりたいと強く思います。
みんな同じ状況だけど、そこのジレンマはあります(笑)
サッカーの魅力
ーサッカーをはじめたきっかけは?
僕は男三兄弟の末っ子で、兄2人がサッカーやっており、幼稚園の頃から必然的に僕の遊び場がグラウンドでした。当時はグラウンドの隅でボールを蹴っていましたが、年長になり本格的にチームに所属してサッカーを始めました。
単純にサッカーより楽しいものがない
当時、水泳もやっており、飛び級で選手コースにいっていたので、小学校2年生までサッカーより水泳の方が得意だと思っていましたが、小学校3年生の時、マリノスのセレクションを受け受かったため、サッカーにのめり込むようになりました。
チームで戦って、同じ喜びを共有できることがサッカーの魅力
基本的に個人で取り組むより、仲間でなにかをする方が好きですし、サッカーを通じて技術的な成長だけでなく、人間性の部分でも学んだことが多く、チームスポーツを選択して本当によかったと思っています。
人生におけるサッカーの価値、サッカーが教えてくれたこと
小学校2年でマリノス入った当初は同級生と比べても自分はとびぬけた存在ではありませんでした。小学校6年生のあたりからキャプテンや県選抜を経験したことでチームにも貢献できていると感じるようになり、自分に自信がついてきました。
中学生になっても高学年組(Aチーム)の練習に1人だけ参加していたこともあり、天狗になっていた時期だったと思います。
試合に出れなくなってはじめて気づいた気持ち
中学3年でキャプテンとなり、今まで同世代のチームメンバーと会話やプレーを一緒にしてこなかった選手や試合に出ていない選手に対して、「試合に出ている選手がえらい」といった考えで、チームメンバーへの配慮や相手の立場で考えることがなかったと後悔しています。
ユース入ってすぐケガをして、1年はAチームの試合にでれず、試合に出ていない選手の気持ちや、他の選手の気持ちにはじめて気づきました。
ー挫折はありましたか?
大学に入り、1年目は試合に出る以上学年は関係ない、同期に負けたくないという気持ちで努力し、同期で一番初めに試合に出場することができましたが、サッカーを全力でやっているだけでは出れなくなったときに、なぜ試合にでれないのかがわからなくなりどん底に突き落とされた気持ちになったのを覚えています。
同期は試合にでれない期間で、どうやったら試合に出れるのか、Aチームでプレーできるのか日々考え、見つけ行動できるようになっていました。
プロを目指す中で、同世代の人やプロでプレーしている選手と自分とのギャップ、差を感じ周りからみて自分がどんな立ち位置なのか分析をし、現状把握をしました。
応援する立場を経験して、応援してくれる方、裏で支えてくれているスタッフの存在を知り、改めてサッカーができる幸せを感じ、自分だけの夢だけじゃなくて、周りの人や、親、応援してくれている仲間、指導者の気持ちも背負ってプレーしていると気づきました。
その気持ちは今も仕事もサッカーも全力でやる原動力になっています。
品川でサッカーを続ける価値
ーなぜ品川に戻ってきたのか
「品川愛」は在籍してた2年であるし、今後はよりチームに貢献したい
一番は品川の雰囲気が好きだからです。
仕事をやりながらも、これだけサッカーが楽しくできているのは、品川CCだからだと感じています。
品川CCに入るきっかけとなった林(#31 ❘林 拓弥選手)をはじめ、同期の存在は大きいですし、また品川のメンバーと一緒にプレーしたいという気持ちで戻ってきました。
ー 品川の雰囲気とは?
サポーターも含めて色々なことに挑戦したり、取り組んでいる面白く野心があるチーム
品川CCがより上のステップにいくことも、将来どうなっていくかも自分の人生の1つの楽しみですし、いまはプレーでチームが目指していることに対して貢献し、現役をやめてもサッカーに、そして品川CCに貢献していきたいと思っています。
ー1年品川を離れて感じたことは?
品川CCに戻ってきてからまだオンラインでの活動のみで、皆とサッカーできないから何とも言えないが、今後のわくわく感や、よりサッカーに対してモチベーション高く意識が向いてきていると思います。
そこの気持ちの部分が福岡にいた時とは大きく違うなと思います。
品川のいいところである勢いやノリの雰囲気を大事にしつつ、上のステージを目指すうえで必要なチームの規律を全員が守り、強くなりたいです。
仕事とサッカーの両立
ーいまの仕事とサッカーのバランス は?
仕事を全力でやるからこそサッカーしている時間がより楽しく幸せに感じる
仕事の時間はもちろん仕事に集中し全力を尽くしています。
サッカーは仕事のストレスを発散できる場所でもあるので仕事が忙しすぎてサッカーが出来なくならないように、仕事とサッカーの両立を目指したいと思います。
ー仕事とサッカーの両立で感じていることは?
サッカーと仕事の相乗効果
仕事もサッカーも全力で取り組むからこそ生まれる相乗効果があると思っています。
サッカーで試合にでるためにPDCAを回すのと同様、現職においても一人一人の求職者が何を求めているか、どうやったら事業者にひびくかを考え、精度を上げていく点は仕事においても同じだと感じていますし、仕事はより細かく具現化する必要があるので今後つきつめていきたいと思っています。
またサッカーを通じて得ている「経験、感じる体験」は仕事においてプラスになることが多いと感じています。
サッカー選手という道ではなく社会人の道を選択をしたいま、仕事で学んだこともサッカーで活かしていきたいです。
他の人も趣味や仕事以外の経験が、何かしら仕事に活きていることがあると思っています。
学生時代、サッカーだけ全力でやっていた頃と比べると、仕事もサッカーも全力を目指している今、その相乗効果が腑に落ちています。
今後のビジョン
ーどんなキャリアを積んでいきたいか、またどんなビジネスマンになりたいですか?
「伊池 翼」だからできることを実現していく
現職は昇進などステップアップもわかりやすいから営業で更に能力をあげ、まずは今の環境で成果を出すことに拘りたいです。
品川CC GM吉田さんや、こじさん(#40 ❘小島 一輝選手)など、自分で事業をやっている人を近くで見ていて刺激になっています。
いまいる人材業界×サッカーで自分に貢献できることを模索中ですが、今後やりたいことを明確にして、「自分」だからできることを実現していきたいです。
ー公私ともにどんな人生を送っていきたですか?
「いま」を楽しみつつ、稼ぐ力をつける
今の仕事のモチベーションはサッカーとの両立なので、一人の営業マンとして成長すること、また全力でサッカーできる「いま」を楽しみたいです。
サッカーの次にくる幸せは家族だと思っているので、家族が第一だからこそ、また男としてもお金を稼ぐ能力をつけていく必要があると思っています。
1.5キャリアのことをどう思っていますか?
品川CCの1.5キャリアの取り組みをとてもいいと感じています。
サッカーをスパっとやめるのでなく、将来や次のステップを考える期間があってもいい
明治では、就活での経験が今後に活かされるという事で基本的に全員就活しようという方針でした。
就職先も、就活を頑張れば大手企業へ行けるチャンスもあったので、サッカー選手になれないならせめていい企業に内定をもらわなければという思いで就活をしていました。
サッカー選手か内定先の2択でしか当時は考えられていなかったです。実際に同期もプロになるか就職するかに分かれていて、就職せずにプロ以外の環境でサッカーする人はいなかったです。
1.5キャリアの取り組みを知り、確かに大学の4年間で決めきらなくてもいいのかなと。その先にまだサッカーへの思いを持ちながら考える期間があってもいいのかなと率直に感じました。
さいごに
誰よりも活躍する姿を見せることが一番の恩返し
今回品川CCキャリアデザイン部のインタビューを通して、自分の口で話をすることで、仕事とサッカーが改めて通ずるものであると実感し、今まで以上に両立を体現できるよう頑張ります。
マリノス時代や大学時代から少しでも気にかけて頂いてる方々をはじめ、お世話になった方へより感謝を届けれるように全力でプレーします。
また関東に戻ってきたので、この記事を見て頂けましたら試合にも観に来て頂けると嬉しいです!
今シーズンも応援よろしくお願いいたします。
プロフィール
伊池 翼
生年月日:1994年5月14日
出身地:神奈川県
経歴:
佐野べアーズ
横浜F・マリノスプライマリー追浜
横浜F・マリノスジュニアユース追浜
横浜F・マリノスユース
明治大学体育会サッカー部
品川CC横浜
板付FC
品川CC横浜
現職:人材系営業